平成20年代

世界における日本の役目(平成26年)

世界における日本の役目 1、大義が薄れた日本人 これまでの半世紀近くもの間、日本は平和で豊かな安定した社会であった。それは、大義を重んじた日本人の努力と工夫の賜物であった。しかし、それが今崩れかけている。 この頃マスコミをにぎわしているJR北海…

大東亜戦争の人類史的考察(平成27年)

大東亜戦争の人類史的考察 1.日本の旗手を担いだ選手たち 1964年10月10日から始まった、アジアで初めての東京オリンピック大会は、天候に恵まれ、大会は見事に運営されて、滞りなく10月24日に閉会式を迎えた。 閉会式では、各国の選手団が、旗手を先頭に整…

先進国・日本からの発信(平成24年)

先進国・日本からの発信 1.人口増加と資源不足の地球 私たちが住んでいる青い地球は、宇宙に浮いた球体で、自転と公転を常時繰り返している。その地球上に、2011年11月30日現在、192の国と地域に分かれて70億人が暮らしている。世界人口は1987年には50億人…

日本の国際化と国民化教育(平成20年)

日本の国際化と国民化教育 1.孤独で不安な社会 本年(平成20年)3月21日の新聞によると、今日の日本人社会は、7割もの人が、他人や企業を信用できず、不安を抱いているそうである。 某新聞社の社会意識調査によると、政治家と官僚に対する信用度は、なんと…

日本の元旦の習わし(平成29年)

日本の元旦の習わし 1.元日の朝 2017(平成29)年元日の朝、東京は雲ひとつない、突き抜けるように澄み切った青空で、摂氏12、3度と大変穏やかであった。 午前7時過ぎに起き、まずは神棚に手を合わせ、9時から近くの井草八幡宮へ、自転車で初詣。すでに7…

天皇即位に必要な大嘗祭(平成28年)

天皇即位に必要な大嘗祭 1.稲作による生活文化 稲は多年草だが、毎年定期的に苗を植えては刈り取るので、日本人にとって最も身近にある植物であった。そして、稲作農農業の過程の風景や仕事から、巡りめく季節感や年中行事、祭りなどが発生し、今日もまだ続…

逞しい日本人の育成(平成25年)

逞しい日本人の育成 1.孤独で淋しい子どもたち 4~50年前までの日本の子どもたちは、家庭や地域社会で異年齢集団での群れ遊びが自然に出来ていた。ところが、昭和40年代に入ると日本が徐々に豊かになり、人口が都市に集中する工業化が進み、地域社会が崩壊…

日本人としての在り方(平成30年)

日本人としての在り方 1.個々に多少の犠牲 この地球上に74億人以上も住んでいる人類は、残念なことに、集団生活を営みなから自己を主張して他を否定したり、抹殺したりするという残酷を極める本質がある。しかしもう一方では、集団の中でより良く逞しく生…

自殺率が世界一高い日本(平成22年)

自殺率が世界一高い日本 1.孤独な人が多い日本 人間が自殺する最も大きな要因は孤独である。孤独は不安や不信、失望感などをかりたて、生きる意欲や存在感を失わせる。 心身ともに弱い人間は、集団をなして社会生活を営むが、その最小単位が家族である。 …

日本国騒乱(平成24年)

日本国騒乱 1.自衛(軍)隊が街に出た 本年(平成24年)6月12日午前10時、小銃にヘルメットという武装したレンジャー部隊が東京の市街地を行進した。レンジャーは少人数で敵地に潜入し、重要拠点の破壊や撹乱工作をする実戦部隊の精鋭隊員だ。街行く人々は…

世界一の統合国家・日本(平成22年)

世界一の統合国家・日本 1.豊かな自然と信頼社会 南北に長い列島国日本は、世界でも珍しい程食糧資源の豊かな四季のある自然環境に恵まれている。 そのため、日本人の特徴は、季節を追いかけ、征服するよりも、自然なる神の恵みを待ち、それをとって食べた…

活力のなくなった日本(平成22年)

活力のなくなった日本 1.平和ぼけで主体性が弱い 戦後の日本は、経済活動や福利を第1に考え、国威の高揚や国が偉大であるよりも、個人の自由や幸福を目指してきた。しかも、自国の安全保障を武力よりも国際法や規則等に頼り、主体性の弱い国際化を目標と…

科学的文明社会と義務教育(平成27年)

科学的文明社会と義務教育 1.人類未経験の豊かな社会 第二次世界大戦の戦後70周年目を迎えた人類は、これまでに経験したことのない、科学技術の発展した、豊かな時代を迎えている。特に日本は、大東亜(太平洋・東アジア)戦争を仕掛けて、多大な犠牲を…

少年期に総合的体力を(平成30年)

少年期に総合的体力を 1.少年期の心身発達段階 ここでの少年とは、心身の完成期に達していない男女のことで、心身の発達段階によって、6歳から15歳までとする。 少年期の心身の発達段階としての年間発育量は、次のように考えられている。 神経の発達は5歳…

少年教育の基本は予防対応 (平成26年)

少年教育の基本は予防対応 1.いじめ・非行等はなくならない 人間が社会的動物である限り、争いや不和は起こり得る。ましてや未熟な子どもの世界では、いじめやけんか、そして非行等は起こり得ることである。 だからこそ、学校教育も社会教育も、それらを未…

自然災害は人間を鍛える(平成23年)

自然災害は人間を鍛える 1.自然災害は万民共通 地球上に約70億人が、193の地域や国に分かれて暮らしている。これらの国や地域によって自然災害のあり方は異なるが、地震・雷・火事・津波・火山・台風・竜巻・洪水・乾燥・高温・寒気・生物の異常発生、異常…

民主主義と“子どもの貧困”(平成29年)

民主主義と“子どもの貧困” 1.子どもは弱者 12、3歳までの子どもは、生活力がなく、自立する力がまだ不十分で、ひ弱で貧しいのは当たり前なのだが、この頃、子どもの貧困か取り沙汰され、社会問題になっている。それは、家族や社会の在り方に問題がある。 …

不透明な時代を生き抜く力(平成21年)

不透明な時代を生き抜く力 1.不透明な文明時代 人類が有史以来続けてきた青少年教育の目的は、社会の後継者を育成し、社会の安定と継続を図るためであった。その点からすると、日本における青少年、特に少年教育は、日本人の価値観や生き方、食文化、風習…

少年期に必要な集団化 (平成23年)

少年期に必要な集団化 1.群れ遊ぶ子どもたち ここで言う少年期は6~15歳くらいまでだが、前半の6~10歳くらいの子どもは、自然に仲間を求めて群れ遊ぶ。そして、仲間同士で集まっている安心感や存在感などの心理作用による集団化によって、規則・競争・義…

文化としての離合集散(平成21年)

文化としての離合集散 1.整列できない子どもたち 「整列しなさい」 初日の朝の集いで2・3度叫んでも、なかなか整列しようとしない。整列の意味が分からないのかもしれない。 「ちゃんと並びなさい」 言い換えてみても態度は変わらず、個々ばらばらに立っ…

人間は個人化より先に社会化を(平成28年)

人間は個人化より先に社会化を 1.まずは動物的社会化 人生の基礎が培われる少年期は6~15歳くらいまでだが、前半の6歳~10歳くらいの子どもは、家族から離れて自然に仲間を求めて群れ遊ぶようになる。そして、仲間同士で集まっている安心感や存在感、居場…

犯罪防止に体験活動を(平成20年)

犯罪防止に体験活動を 1.通じなくなった風習 30数年前の東京の雑踏では、お互いが視線や仕種等で瞬時に判断し合い、ぶっつかることはなく歩けた。 私はよく外国旅行をするが、街頭でぶっつかったり、身の振り方に迷ったりすることがある。それは瞬時に判断…