子どもたちを救え

青少年教育と政治観(昭和63年)

青少年教育と政治観 新しい日本の政治は、繁栄のための経済活動を中心とするものではなく、社会の安定と継続をも重要視すべきである。さもなければ、社会の内部衰退による墓穴を掘ることになる。 1.見本のない青少年教育 日本史上、今日ほど青少年教育が困…

子どもたちに今何が必要か(昭和60年)

子どもたちに今何が必要か いつの時代にも子どもたちの特徴を知り、社会的、文化的にどのようなことが欠けており、どのような人間性や社会性が望ましいかを考え、そのことを子ども自らに気づかせる生活労働の体験が必要なのである。 1.巣ごもりは非社会的…

同世代の親たちへ(昭和58年)

同世代の親たちへ 表層文化と自由という名の自己主義に溺れかけた日本人の社会集団は、義務とか責任を敬遠しがちだが、それでは社会の後継者を培うことは難しく、活力が衰退しがちになる。 1.親は子のなりあがり 昭和58年4月8日の東京は。桜が満開に咲…

コロナウィルスと共に生きる(令和2年)

コロナウィルスと共に生きる 1.生き物は常時戦場 生き物には、植物のような独立栄養体と、有機物を体外から取り入れて生きる動物のような間接栄養体がある。 いずれにしても、生命ある物が生きるには、絶えず自然的(気温・乾燥・嵐など)、社会的(戦争・…

自然災害は人間を鍛える(平成23年)

自然災害は人間を鍛える 1.自然災害は万民共通 地球上に約70億人が、193の地域や国に分かれて暮らしている。これらの国や地域によって自然災害のあり方は異なるが、地震・雷・火事・津波・火山・台風・竜巻・洪水・乾燥・高温・寒気・生物の異常発生、異常…

民主主義と“子どもの貧困”(平成29年)

民主主義と“子どもの貧困” 1.子どもは弱者 12、3歳までの子どもは、生活力がなく、自立する力がまだ不十分で、ひ弱で貧しいのは当たり前なのだが、この頃、子どもの貧困か取り沙汰され、社会問題になっている。それは、家族や社会の在り方に問題がある。 …

不透明な時代を生き抜く力(平成21年)

不透明な時代を生き抜く力 1.不透明な文明時代 人類が有史以来続けてきた青少年教育の目的は、社会の後継者を育成し、社会の安定と継続を図るためであった。その点からすると、日本における青少年、特に少年教育は、日本人の価値観や生き方、食文化、風習…

文明に犯された子どもたち(平成9年)

文明に犯された子どもたち 1.作られたひ弱さ 「助けてくれ!」 文明に犯された子どもたちの悲鳴が、日本の至る所で発せられている。しかし、金権主義と利己主義に犯された大人たちの耳には入らず、見ぬふりをしている。 日本が経済的発展に邁進する昭和40…