不思議な国日本の現状

現代日本の怪物″ぎまん”(平成10年)

現代日本の怪物‶ぎまん“ 怪物とは正体不明の物、化け物のことである。昔、平安時代に京都の夜空に出没したといわれる怪物“ぬえ”は、人間の恐怖心を吸い込んでエネルギーにしたといわれている。しかし、今日の砂漠化した日本人社会に棲む怪物“ぎまん”は、人間…

日本の必要条件(昭和62年)

日本の必要条件 我々は、これから社会の後継者づくりに努力し、内部の充実と発展を促してしっかりと大地に根をはり、この繁栄と平和の恩恵を地球上の人々と共に、より長く分かち合えるように最善を尽さねばならない。 1.繁栄の条件 定住した稲作農耕文化を…

「日本」という土俵の上で(平成18年)

「日本」という土俵の上で 1.個人性重視の教育 憲法や教育基本法が半世紀以上も棚上げされていたが、今やっと改革、改善の論議が活発になってきた。しかし、その内容が、主義、思想、宗教、政党によって勝手に解釈されるので、「日本」としての共通性が感…

日本国の再認識(昭和62年)

日本国の再認識 人類の発展を促す方法の1つとして、日本人は驕(おご)ることなく、世界の異文化としての日本社会を更に充実し、発展させる努力と工夫を続けることが望まれる。 1.自然と文化の特徴 いかなる民族も、自然と共に生きているのだか、日本人にも…

自殺率が世界一高い日本(平成22年)

自殺率が世界一高い日本 1.孤独な人が多い日本 人間が自殺する最も大きな要因は孤独である。孤独は不安や不信、失望感などをかりたて、生きる意欲や存在感を失わせる。 心身ともに弱い人間は、集団をなして社会生活を営むが、その最小単位が家族である。 …

日本的家族の崩壊(平成13年)

日本的家族の崩壊 1.アラブの家と日本の家 去る1月25日から17日間、アラビア半島のサウジアラビアとイエメンの子どもたちの遊びを踏査し、要塞化した町と家を見た。 乾燥した砂漠に生きるアラブ人にとって、物事に対する静観と受動とは滅亡を意味し、生き…

島国でなくなった日本(昭和59年)

島国でなくなった日本 今日の日本は、すでに海上に浮いた島国ではなく、地球的規模でどこにでも通じる大陸の中の一国と化している。そのことを意識せずして国際化社会の理解は困難である。 1.日本の立地条件 日本ほど自然の恵みの豊かな地域は、地球上をく…

日本国騒乱(平成24年)

日本国騒乱 1.自衛(軍)隊が街に出た 本年(平成24年)6月12日午前10時、小銃にヘルメットという武装したレンジャー部隊が東京の市街地を行進した。レンジャーは少人数で敵地に潜入し、重要拠点の破壊や撹乱工作をする実戦部隊の精鋭隊員だ。街行く人々は…

世界一の統合国家・日本(平成22年)

世界一の統合国家・日本 1.豊かな自然と信頼社会 南北に長い列島国日本は、世界でも珍しい程食糧資源の豊かな四季のある自然環境に恵まれている。 そのため、日本人の特徴は、季節を追いかけ、征服するよりも、自然なる神の恵みを待ち、それをとって食べた…

活力のなくなった日本(平成22年)

活力のなくなった日本 1.平和ぼけで主体性が弱い 戦後の日本は、経済活動や福利を第1に考え、国威の高揚や国が偉大であるよりも、個人の自由や幸福を目指してきた。しかも、自国の安全保障を武力よりも国際法や規則等に頼り、主体性の弱い国際化を目標と…