これからの教育

コロナウィルスと共に生きる(令和2年)

コロナウィルスと共に生きる 1.生き物は常時戦場 生き物には、植物のような独立栄養体と、有機物を体外から取り入れて生きる動物のような間接栄養体がある。 いずれにしても、生命ある物が生きるには、絶えず自然的(気温・乾燥・嵐など)、社会的(戦争・…

教育改革は教員養成から(昭和62年)

教育改革は教員養成から 教員養成大学及び社会教育関係者を養成する大学に、“野外文化講座”を開講し、知恵と知識のある教員や指導者を養成すべきである。 1.民主教育と日本 戦後の日本は、20世紀におけるアメリカ的理想教育をしてきたのではあるまいか。 …

小中学生に生活体験を(平成元年)

小中学生に生活体験を 地域社会における社会人準備教育の機能が衰退している今日の日本では、教育も育成も学校に頼るしかあるまい。そこで、国家の政策として学校教育の中に、基本的能力を育成するための生活体験の授業を、取り入れることが必要不可欠となる…

青年の行動の原点(昭和60年)

青年の行動の原点 行動が正しいかどうかは後日にまかせるしか方法がないので、ことの始まりを知り、経過を意識することができるならば、まず己の信ずるところに従って行動することである。 1.ふるさとからの出発 幼少年時代を過したふるさとの海や川、野山…

母系社会の男たち(昭和56年)

母系社会の男たち 女性が親族集団の成員権や財産の所有権をもつ母系社会では、社会の管理や監督権は男性にゆだねられている。 1.男女関係の不安定な社会 野性動物の殆どが母親を中心とする社会生活を営んでいる。人間も決してその例外ではなく、インド東北…

新日本人からの提言(昭和55年)

新日本人からの提言 防衛論議が盛んであるが、武器戦争だけが恐ろしいのではなく、日本の生活文化に対する間接的な文化的侵略によって社会的衰退を招くことの方が恐ろしい。 1.人類史の中の戦争 8月はテレビや新聞などで、“戦争物語”をする月だが、今年(…

野外文化活動に関するお願い(昭和55年)

野外文化活動に関するお願い 私は日本の社会人であることに疑問も不満もないが、共通語を持ち、風俗習慣を同じくして生活する日本人社会で、日本の生活文化を子供たちに伝承する義務と責任がある。 1.社会と無縁な価値観 「偉い人ってどんな人ですか?」 私…